進学舎では,集団授業形式で授業を行なっています,昨今,個別指導形式の学習塾が増えてきている中,
なぜ進学舎はこの授業スタイルにこだわるのか。そこには3つの理由があります。
集団授業であれ個別指導であれ,学習塾の目指すところは,学力及び成績の向上に他なりません。そのために何よりも大切なことは,「1対1」の状況に置かれることではなく,分かりやすく本当に指導力のある講師に出会うことです。個別指導塾では,「1対1」もしくは「1対2」という構図にならざるを得ないため,必然的に大量の講師が必要となり,アルバイトの大学生講師の割合が増えます。また,1人の講師が複数の科目を指導することも多く,それぞれの科目の指導力に得意不得意が出てきます。この点,進学舎では,ほとんどが長年塾講師として経験を積んだ者であり,5教科それぞれの担当講師が質の高い授業をしています。進学舎にも数名の大学生講師はおりますが,割合は低く,その大学生講師も数カ月に及ぶ充分な研修を行い,授業担当中も専任講師のフォローの下,指導にあたらせています。
その学年で習得しなければならない内容は明確に設定されており,それを達成するには,適度なスピード感を持った学習が必要です。そのためには他者と比較し,自分の達成の度合いを推し量ることが必要不可欠です。「1対1」と聞くと,わからないところがすぐに聞けるということで,確かに聞こえは良いです。しかし,すぐに聞けるという安心感から,覚えなければならないという危機感を持った勉強ができず,自分のペースで学習を進めてしまいます。そのため,決められた分量を決められた時期に習得できないという状況になり得ます。綿密に計算されたカリキュラムのもと,集団授業の中で,周囲の生徒から刺激を受け,競争心を持って学習に臨める環境こそが,設定された学習範囲を限られた期間にマスターする上では欠かせないと考えます。
小学校・中学校・高校・大学・社会人の,どの学びの環境でも1人の先生に大人数の生徒という構図で展開します。その集団の中でも力を伸ばしていける人間こそが,社会で活躍していける人物に成長していくのだと思います。「1対1」での学習は手取り足取り非常に親切に思えますが,その環境に慣れ,その環境でしか学習していけないように,甘やかされて育つ可能性が多分にあります。集団の中でも集中力を維持し,自発的に学習に向かっていける人間性は,洗練された集団授業の中でしか鍛えられないものだと思います。また,自分の発言,行動が周囲の人にどのような影響をもたらすのかを理解し,自らの立ち居振る舞いを意識できる,協調性を持った人間も集団授業の中でしか育たないと考えます。その子の将来を見すえ,いつまでも成長していけるたくましい子どもを育てたいのです。